AIと聞いた時、みなさんはどのようなものを思い浮かべますか?
ドラえもんや鉄腕アトムのようなロボットを思い浮かべる方も居れば、HAL9000やスタートレックのコンピュータのように、より機械的な存在をイメージする方もいらっしゃるでしょう。
残念ながら、2018年現在ではドラえもんやHAL9000のようなAIは完成していませんが、技術の進歩を感じる面白いニュースを発見したので、ご紹介します。
これで悩みも解決?バレンタインチョコの本命と義理を判断するAIが登場
まずは、ITmediaのこちらの記事をご覧ください。
バレンタインに女性が意中の人にチョコレートを贈るのは、日本ではすっかりお馴染みの行事です。
しかし、このチョコの在り方も様々に変化して、今では本来の本命チョコだけでなく、社交辞令的な意味合いの義理チョコや、大事な友人に渡す友チョコなんて物も出てきました。
こうなってくると少し困るのが、貰う側。
果たして、そのチョコが本命なのか義理なのか、相手の態度が曖昧で判断出来ないことも珍しくないのです。
学生時代であれば、共通の友人にそれとなく探りを入れることも出来るでしょうが、社会人になると、そうもいかない場面も多いもの。
この本命・義理の判断を間違えると、最悪「痛い奴」とか「勘違い野郎」認定をされかねないのですから、貰った側も必死です。
チョコが本命か義理か判断するAI登場:
そこで登場したのが、「チョコが本命か義理か判断するAI」。
これを使えば、自分がもらったチョコの写真を入力するだけで、それが本命である可能性を教えてくれるとのこと。
ただ、判断材料は画像のみなので、実際に使う時は参考程度に留めておくのが現実的かもしれませんね。
一般公開はされていないものの、技術的な面ではなかなか面白い試みのこちら。
近い将来、スマホやGoogle Glassのような端末が、チョコの本命度を教えてくれる日が来るのでしょうか?
AIから電話が掛かってくる!会話も結構自然でびっくり!?
続いてご紹介するのは、AIで会話の疑似体験が出来る技術の紹介です。
「りんな」は、日本Microsoftが開発しているAIで、女子高生という珍しい設定がされていることが特徴です。
また、その機能は一般のユーザーでも体験することができ、スマートフォンやタブレットをお待ちの方なら、LINEの公式アカウントで「りんな」とチャットすることが可能となっています。
私も過去に何度か試してみましたが、やや不自然な部分もあるものの、概ね違和感のない返答をしてくるので、面白くてついつい会話が長引いてしまうことも……。(苦笑)
そんな「りんな」に今回実装されたのが、音声で会話をする機能です。専用サイト「りんなライブ」にログインすることで機能を体験できるので、気になる方はお試しあれ。
ちなみに、私も試してみましたが、返答内容より合成音声の方に違和感を感じてしまいました。技術の進歩を体感できる点では面白いですよ。
最近はバーチャルYouTuberが話題ですが、案外AI YouTuberが登場するのも時間の問題かもしれませんね。
拡がるAIを使った音声対応
実は「りんな」のようなAIと機械音声を組みわあせた使い方は、国内でもコールセンターなどを中心に少しずつ導入が進んでいます。
コールセンターの運営は、通常、小規模であってもそれなりの費用が伴いますし、顧客の数によっては多数の人員を安定して確保する必要もあります。
また、企業側としても出来れば24時間対応としたいところですが、サービスの水準を維持しつつ対応可能時間を増やすことは、大規模な企業でもなかなか難しいのが現状です。
そんな中、注目されているのが、AIを使った電話対応の技術。
流石に、全てをAIで置き換えることは現状難しいでしょうが、AIで処理できる内容はAIに任せてしまう事で、顧客の待ち時間を減らしたり、オペレーターの負担を軽減することが期待できるのです。
こうした対応を全て旧来のプッシュホンを使った自動応答でこなそうとすると、それこそ天文学的な数の選択肢が必要となりますし、顧客側のストレスも大きくなるのは明白。
また、複数の異なるタスクの同時処理(例えば、「オプションサービスAを解約して、Bを追加する」)など、自動応答では難しい複雑な処理も、AIなら対応できる可能性があります。
特に日本では、今後少子化で現役世代がさらに減っていきますから、こうしたAIの技術開発はとても重要と言えるでしょう。
Siriやスマートスピーカーを使う事が、AIの進歩にも繋がる:
このように、段々と私たちの生活に溶け込みつつあるAIですが、実は、今回ご紹介したもの以外に、みなさんの身近な物にAIが使われていることをご存知でしょうか?
それが、音声アシスタント。
iPhoneのSiriやAndroidのGoogleアシスタント、また最近ではAmazonのスマートスピーカーに搭載されているAlexaなども、細かい違いはあれ、「りんな」などと同じような仕組みが使われています。
こうしたAIの特徴は、人間と同じように「経験を積むことで賢くなる」こと。
その為、私たちが毎日何かしら話しかけてあげることで、そのデータが蓄積され、少しずつ少しずつ賢くなっていくのです。
かつて、iPhone4sに初めてSiriが搭載された頃は、まだまだ出来ないことも沢山ありました。
しかし、それから6年経った現在では、機能的な面だけでなく、冗談の返し方などのバラエティが増え、より使いやすくなっています。
Alexaについても、日本語対応が遅れた関係でまだSiriやGoogleに間を空けられている感はありますが、この数ヶ月の間に細々した部分が改善されつつあると感じています。
毎日、スマホやスマートスピーカーに何か話しかけてみて、AIの進歩に貢献してみるのも、悪くないと思いますよ。
私が使っているAmzon Echo dot の感想は上記の記事にまとめてありますので、これからスマートスピーカーを使ってみようかという方は、こちらを参考にしてみてください。
ちなみに、Amzon Echo dot はAmzon上ですぐに買えず、Amazonからの招待制となっています。
そのうちいつでも購入可能になるのではないかと思いますが、招待状が届く確率が高い選考基準を考えてみました。こちらも参考までにどうぞ。
まとめ
今回は、今話題のAIについてのニュースを中心に、私たちの生活に浸透しつつあるAIについて簡単に解説しました。
まだまだ、ドラえもんのようにはいきませんが、ここ数年の技術の進歩を見ると、案外あと94年も待つ必要はないかもしれませんね。
以上「2018年はAIがさらに進歩〜チョコの本命・義理を判別したり、彼女っぽく電話を掛けてくれるぞ!」でした。