読者のみなさんの中にも、iTunesで好きなアーティストの曲を購入した経験のある方は多いと思います。
今回は、そんなiTunesの音楽販売についての気になる話題です。
海外メディアがiTunesの音楽販売終了を報道〜Appleは否定
国内のニュースメディア「Qetic」は、海外メディアの報道として、Appleが近くiTunes経由の音楽配信サービスを終了するかもしれないと報じています。
あくまでも一部メディアによる報道であり、Apple自身が公式に発表を行ったわけではありませんが、ユーザーとしては気になるところ。
そこで今回は、もしリンク先の記事にある報道が正しかったとして、ユーザーはどのサービスに乗り換えるのが良いのかを考えてみたいと思います。
mora
ウォークマンでもお馴染み、ソニーグループの音楽配信サイトです。
ソニーグループとはいっても、もちろんソニー・ミュージックエンタテイメント以外の所属事務所のアーティストも扱っているので、邦楽・洋楽問わず幅広い曲を購入可能。
配信フォーマットはAAC 320kbpsとハイレゾ音源(一部楽曲のみ)が用意されているので、好みに合わせて選べるのもポイントです。
注意点としては、AAC形式の曲をブラウザでダウンロードすると、そのままではiOS端末で上手く再生できないこと。
こちらは、moraが無料で用意している専用のダウンロードソフトを利用すれば解決するので、若干手間は掛かりますが、素直にこちらを利用するのが良いでしょう。
レコチョク
元々はガラケー時代に着メロや着うたの配信サイトとしてスタートした、老舗の音楽販売サイトの1つです。
配信フォーマットはAAC(128/320kbps)とハイレゾ(一部楽曲のみ)の2種類。
moraと異なり、AACでもビットレートを2種類から選べるのが特徴。
とはいえ、現在はスマートフォンなどのストレージ容量も十分大きくなってきているので、わざわざ音質に劣る128kbpsを選ぶこともないとは思いますが…。
ちなみに、moraと異なる点はもう1つあり、それが楽曲の価格。
例えばAACフォーマットのJ-POPでは、moraでは多くの曲が257円/曲なのに対し、レコチョクは同じ曲・同じビットレートでも250円/曲となっているケースが多いのです(記事執筆時点)。
よって、1曲ずつ購入する場合は、moraよりレコチョクの方が僅かではありますが安くなることがあります。
一方、レコチョクの場合、まとめ買いは原則アルバム単位となるので、moraのように様々なシングルやアルバムから好きな曲を組み合わせ、まとめて会計するという方法は使えません。
クレカ決済でのポイント還元等を考えると、このレコチョクの会計方法はデメリットとなるケースもあり得るので、決済時にどちらで購入するのがお得なのか、ユーザーはきちんと考えておく必要があるでしょう。
ちなみに、iTunesの音質は?
moraとレコチョク、2つの代表的な音楽販売サイトをご紹介しましたが、それらと比較して、現行のiTunesで売られている楽曲は音質的にどうなのでしょうか?
結論からいうと、(同じAAC形式の楽曲で比較した場合)単にビットレートの数値だけを見ると、iTunesよりもmoraやレコチョクの方が音質が良いということになります。
iTunesでは最高音質でもAAC250kbpsで、AAC320kbpsを採用している他の2サービスよりもビットレートが低くなってしまうことが、その原因。
ただし、このビットレートの差がどこまで出るかは、録音やマスタリング、あるいはユーザー側の視聴環境によっても大きく異なります。
例えば、録音時の音質がガタガタだったり、音楽は雑音の多い電車の中で聴くことが多いといった方にとっては、この70kbpsの差は大した問題にはならないこともあるのです。
正直なところ、余程良い耳をもっているか、余程理想的な環境で聴かない限り、この差はあまり気にしなくても良いのではないでしょうか?
まとめ:iTunesの代替えサービスの検討も。
今回は、海外発の気になるニュースを元に、もしiTunesが音楽のダウンロード販売を終了してしまった場合の代替サービスをご紹介しました。
本文中でも触れたように、これはあくまでも海外メディアの報道であって、Appleの正式な発表ではありません。その点は誤解のないようにお願い致します。
音楽はAppleと切っても切り離せない存在。これからサービスがどのように進化していくのか、楽しみにしておくのも悪くないでしょう。
また、これから音楽以外でも大活躍してくれる「スマートスピーカー」も注目度高いです。
まだスマートスピーカーって何?という方は、上記の記事を参考にしてみてくださいね。
以上「え、iTunesの音楽ダウンロードサービスが終了?サービス終了時に備えて、レコチョクやmoreなど乗り換え先を考えてみた。」でした。