足を踏み入れることの少ない「東京都千代田区」から誰かが突然 Apple ID にサインインしようとしている…。恐ろしいポップアップがiPhone7に出没しました。
1度は「許可しない」にしたものの、3度も同様のポップアップが出てきたため、慌ててAppleに連絡を入れてしまったのです。
「apple id サインインが要求されました」は不正アクセス?
千代田区からサインインされた状況
不正アクセスを疑った時の状況をまとめると、
- 私は東京都千代田区近辺にいなかった。
- ポップアップ出現の直前にiCloudにログインしようとして、失敗した。
- ポップアップのIDは、以前iCloudに登録していたメールアドレス。
こんな感じ。
特にApple IDはクレジットカードと紐付いているため、万が一、悪用されたらかないません。
まぁ取り越し苦労になる可能性の方が高いと思いつつ、気分的に気持ちが悪いのでAppleサポートの方にその原因を調べてもらいました。
Appleサポートへ連絡する手順
こういう時に役立つのがAppleサポート。
Appleサポートならメールでの問い合わせだけでなく電話でもサポート対応してくれるので、急いで連絡。すると、10秒も経たずにAppleから電話がかかってきました。
「最後まで原因究明に努めますので、ご安心ください。」
こういうパニックになった時に、「安心してください」って言ってくれる人がいるって、本当にありがたいです。Appleサポートへはココから連絡できます。
「apple id サインインが要求されました」の原因:
千代田区からのアクセスは「2ファクタ認証」のせいだった。
私の場合、ポップアップに出てきたIDが以前登録していたメールアドレスだったので、不信感は倍増。
Appleサポートの方にその旨を伝えると「たしかにこちらでも、今回アクセスがあったと言われているアドレスは確認できません。」とのこと。
しかし、Appleサポートの方は丁寧にこちらの現状を1つ1つ確認してくれました。
解決の糸口が見えたのは、Appleサポートの方が「2ファクタ認証」の設定をONにしていることを見つけてくれたからでした。
2ファクタ認証とは。
2ファクタ認証とはどんな認証なのか。Apple公式サイトによると、
2 ファクタ認証は、Apple ID の認証を二重化することでセキュリティを強化し、たとえパスワードが他人に漏れても、本人以外はアカウントにアクセスできないようにする認証方式です。
とのこと。私が過去にいつ、2ファクタ認証をONにしたのか自分では思い出せなかったのですが、Appleの人曰く、この2ファクタ認証のようにセキュリティを高くしておくと、利用時に通知がいく可能性が高いとのこと。
「apple id サインインが要求されました」で表示される地名まとめ
さらに、ポップアップにあった「東京都千代田区」の謎も解決しました。
コールセンターの方によると、東京在住の人に届く通知は、「東京都千代田区から」と表示されるそうですが、関西在住の方は、発信地名が「大阪中央区」となるそうです。
その他にも
- 合肥 安徽 近辺
- 新北市 新北市 近辺
- 福岡市 中央区 近辺
- 岐阜市 岐阜県 近辺
といった具合に、2ファクタ認証が行われた際には様々な地名が表示されることがあるとのこと。
この場合、自分がiCloudややることリストなどのApple関係のサービスにログインするなど、何らかの操作をしている最中にこの表示が出てくるのは正常です。
しかし、明らかに何も操作していない場合や、現在地とポップアップに表示されている地名が大きく異なる場合などは要注意。
誰かがあなたのApple IDを使って、不正アクセスを試みている可能性があります。
「以前使っていたIDでのアクセスの謎」も解決。
さらに、すでに消去したと思っていた旧Apple ID。これは現在Apple IDとして使用しているメールアドレスの復旧用メールアドレスとして登録されているということでした。
これについてはiCloudの[設定]からでも確認できないので、変更したい場合はどうすれば良いんだ?と思ったのですが、今回は時間がないので、変更する必要性が出てきた時でいいやと後回しにしました。
結果:「Appleからの通知」で解決したものの、経過観察
ということで、電話前に謎だった項目は全て解決しました。もちろん、東京都千代田区にいる誰かが私のiPhoneに対して不正にアクセスしようとしている可能性も否定はできませんが、
- 2ファクタ認証をONにしていること。
- 直前にiCloudにログインしようとしていたこと。
- 旧Apple IDに使用していたアドレスが、復旧用メールアドレスとして登録されていたこと。
この3点から考えて、今回は不正アクセスとは考えにくいとの結論に達しました。要するに安心してOKってこと。
加えてAppleサポートのオペレーターから、「千代田区以外からのアクセスがあった場合は、すぐに再度Appleサポートにご連絡くださいね」と言っていただけたので、うれしかったですね。
電話を切った後、再度iCloudにログインしようとした直後にも同様のポップアップが出てきたので、やはり2ファクタ認証の仕業だったのかーと一安心してしまいました。
このように同様の現象でお困りの方は、「iCloudやiTunesにログインした直後に通知が来ていないか」ということに加え、iCloudの[設定]から「2ファクタ認証がONになっていないか」を確認してみてくださいね。仮に2ファクタ認証がONになってる場合は心配不要ですよ。
以上iPhone通知「Apple IDが千代田区、東京都近辺でデバイスにサインインするために使用されようとしています」の解決方法。でした。
参考リンク:
iPhoneのセキュリティ面が心配という方は下記記事もあわせてどうぞ。iPhoneがコンピューターウィルス等に感染するかどうかについて説明しています。