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最新macOS 「Catalina(カタリナ)」の新機能まとめ!iTunesの終了や写真アプリの機能充実からわかる、今後のAppleの戦略とは。

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今年6月に行われたAppleの開発者向けイベント「WWDC」にて、今回もiOSを中心に新たな発表が数多くありました。

この記事では、WWDCで発表された新しい macOS「 Catalina (カタリナ)」の新機能を、分かりやすくご紹介していきます。

macOSの名前について

新macOSは「Catalina」

今回紹介された新macOSには、Catalina(カタリナ)というコードネームが付いています。(コードネームとは、正式名が決まる前の開発段階で呼ばれている「愛称」です。)

このCatalinaの由来は、カリフォルニア州にあるサンタカタリナ島。

最近のmacOS(Mac OS X v10.9 以降)はコードネームにカリフォルニアの地名を採用するのが定番となっていますが、前OS(macOS 10.14)の砂漠由来のコードネーム「Mojave(モハーヴェ)」とは打って変わって、今度は海にまつわる名前となりました。

Catalina(カタリナ)は元海賊の拠点

ちなみに、サンタカタリナ島は、その昔海賊の重要な拠点とされていたという歴史も。

1547年、フアン・ロドリゲス・カブリロが発見。海賊の根拠地となった。1920年代にウィリアム・リグレー・ジュニア・カンパニーによって取得され、観光地として開発された。サンタカタリナ島 - Wikipedia

初代Macの開発時、「海軍に入るより海賊であれ」というスローガンを掲げたAppleらしい選択だと思うのは、果たして私だけでしょうか?(スティーブ・ジョブズの名言については下記の書籍参照。)

スティーブ・ジョブズ 世界を興奮させる組織のつくり方

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歴代Mac用OSにはコードネームあり

少しマニアックな話になりますが、歴代のMac用OSでは、System7以降、何らかの「愛称(=コードネーム)」が付けられています。

Mac OS9まではあまり表に出てきませんでしたが、OS X(現在のmacOS)からはユーザーの目にもよく触れるようになりました。

Classic Mac OSのコードネーム

OS9までのクラシックOS時代のコードネームは、OSのバージョンにより由来も様々です。

その中で比較的よく使われていたのが、Sonataなどの音楽にまつわる言葉。例えばMac OS7.6のコードネームはHarmony、9.1はFortissimoとなっています。

また、最後の3バージョンである9.2、9.2.1、9.2.2では光にまつわる名前(MoonlightやStarlightなど)が使われました。

OS名 コードネーム
System 7.0 Blue、Big Bang
System 7.1 Cube-E、I Tripoli
System 7.5 Mozart、Capone
Mac OS 7.6 Harmony
Mac OS 8.0 Tempo
Mac OS 8.1 Bride of Buster
Mac OS 8.5 Allegro
Mac OS 8.6 Veronica
Mac OS 9 Sonata
Mac OS 9.0.x Duet、Minuet
Mac OS 9.1 Fortissimo
Mac OS 9.2 Moonlight
Mac OS 9.2.1 Limelight
Mac OS 9.2.2 Starlight
OS X以降のコードネーム

現行のmacOSに繋がるOS X以降は、Cheetah(チーター)やSnowleopard(雪豹)といった猫科の動物の名前からコードネームが採られていました。

その後、10.9 Mavericksからはカリフォルニア州の地名を採用。それが現在まで続いています。

OS名 コードネーム
Mac OS X Public Beta Siam
Mac OS X 10.0 Cheetah
Mac OS X 10.1 Puma
Mac OS X 10.2 Jaguar
Mac OS X 10.3 Panther
Mac OS X 10.4 Tiger
Mac OS X 10.5 Leopard
Mac OS X 10.6 Snow Leopard
Mac OS X 10.7 Lion
OS X 10.8 Mountain Lion
OS X 10.9 Mavericks
OS X 10.10 Yosemite
OS X 10.11 El Capitan
macOS 10.12 Sierra
macOS 10.13 High Sierra
macOS 10.14 Mojave
macOS 10.15 Catalinaf

コードネームを知っていると、Appleマニア度がグッと上がった気になります。

全部覚えるのは難しいかもしれませんが、「昔は猫科の動物のコードネームだったよな〜」って言えると、友達から「あ、こいつできるな。」と思われるかもしれません。

macOS Catalinaの新機能や変更点

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変更点を知って、より使いやすいMac生活を。

ここからは、macOS CatalinaでmacOSがどのように変わるのか、新機能と変更点の紹介から読み解いていきましょう。

iTunesを3つのアプリに分割

今回の発表で衝撃を受けた方が多いであろう変化が、iTunesの廃止です。

当初はMac上での楽曲の管理やiPodの母艦としての役割しかもたなかったiTunesは、時代の流れに沿って機能をどんどん追加し、今では全ての機能を把握することも難しくなってしまいました。

そうした状況を打破する為、macOS CatalinaではiTunesの機能をミュージック、Apple TV、Podcastの3つに分離されます。

1:ミュージック

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新曲をカンタンに探せるようになった。
iTunesのもつ音楽関係の機能を引き継ぐのが、ミュージックアプリです。

Apple Musicとの親和性も抜群で、これまで通りMacで音楽を楽しむことができます。

iOS版ミュージックアプリがMacへ移植されたと考えれば良いでしょう。

2:TV

動画関連の機能は、TVアプリに引き継がれます。

日本での導入は未定ですが、Apple独自の動画配信サービス「Apple TV+」にも下記ページからアクセス可能となる様子。

4K HDR配信にも対応するので、対応ディスプレイを使っている方は現状最も高画質な配信を楽しむことができますよ。

3:Podcast

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Podcastにも変化
日本では意外と馴染みが薄いのが、このPodcast。

元々はアーカイブ型ネットラジオとして始まったサービスで、米国ではかなりのシェアをもっています。

日本でも一部のラジオ局が放送後の番組をアップしている他、企業から個人までさまざまな方が配信する番組を通信費以外無料で聴くことが可能です。

今回、アプリが独立したことでチェックもしやすくなるはずなので、まだ未体験の方はこの機会に是非試してみてくださいね。

特定ワードの検索が可能に

ちなみに、このアップデートで、MacのPodcastアプリは配信されている音声から特定のワードを検索する事が出来るようになります。

例えば、視聴中のPodcast番組の中で、「iPhone」と言っているシーンを探すなんてことが、簡単に可能となる訳です。

ただし、この音声検索機能がどの言語まで対応しているかは、現時点ではわかっていません。

音声系のサービスは日本は遅れたり、そもそも対応されないという事も多いので、あまり期待せず待っておく方が良いでしょう。

Finderが同期やバックアップを担当

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ファイル管理アプリ「Finder」が同期の要に。
iTunesが担ってきたiPhone・iPad・iPod touchとMac間での同期やバックアップは、今後、Macのファイル管理アプリのFinderが担当することになります。

これまでのように、ミュージックや動画、Podcastからワンクリックで同期画面へ移行するような事は出来なくなりますが、これは致し方のないことでしょう。

なお、これは私の予測ですが、AppleはいずれiOSデバイスとMacとの同期作業を廃止する目論見があるのかもしれません。

音楽や動画関係はダウンロードやストリーミング主体なら同期の必要はありませんし、バックアップもiCloudがあります。

少し先の未来では、Macを母艦にするというスタイルが過去のものとなっている可能性も、決して小さくないのではないでしょうか?

◆ WindowsのiTunesについて
よく勘違いされますが、今回iTunesが廃止されるのはMacのみです。

Windowsに関しては従来通りiTunesが継続される為、母艦にWindowsを利用している方は特に変化はありません。

逆に、WindowsからMacへ乗り換えるという方は、混乱しないように注意が必要です。

32bitアプリの対応終了

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ついに32bitアプリが切り捨て

現在売られているMacは、全て64bit仕様のマシンです。

しかし、旧来のアプリとの互換性も考慮して、前mac OSのMojaveまでは32bit時代のアプリも動かすことが出来る仕様になっていました。

iOSと違いMacは歴史も長く、企業などのシステムに組み込まれているケースも多いので、古いシステムとの互換性もある程度必要という訳ですね。

しかし、いつまでも古いシステムをサポートし続けるのは、Appleにとっては大きな負担になります。

そこでAppleは、予め32bitアプリのサポート終了を予告した上で、今回のアップデートで完全64bit化を行ったのです。

ちなみに、ライバルのWindows10は、今のところ32bitアプリの切り捨ては行っていません。

ただ、こちらも32bit版OSを使う環境はかなり減ってきている為、時間の問題と考えて良いでしょう。

Sidecar機能でiPadがMacのサブディスプレイに

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Mac×iPad×Apple Pencilで作業効率UP
macOS Catalinaでは、兼ねてから噂されていた通り、iPadをMacのサブディスプレイにする機能が追加されました。

その名も「Sidecar(サイドカー)」。なるほど、バイクの横についている台車を想像すると分かりやすいですね。

SidecarはWi-Fiを使ってMacとiPadを無線接続している為、両者をLightningやUSB-Cケーブルで繋ぐ必要はありません。

Wi-Fiの電波が届く範囲なら両者を離しても大丈夫なので、極端な話、自室に置いたMacをリビングのiPadで操作するなんて事も可能です(あくまで電波が安定して届けばですが)。

また、iPad側はこれまで通りタッチ操作に対応する他、ApplePencil対応機ならこちらで操作することもできるとのこと。

これなら、高価な液タブをわざわざ買う必要もありませんね。

ちなみに、Sidecar的な機能を備えるアプリ自体は、これまでもサードパーティから複数配信されていました。

Sidecarの登場まで待てないという方は、こうしたアプリを利用してSidecar気分を味わってみるのも良いでしょう(DuetDisplayのようにWindowsと接続できるアプリもあります)。

写真アプリがより使いやすく

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写真アプリが機械学習×ハイライト機能でより使いやすく。

機械学習で写真アプリが出来事を理解できるようになる

新しいMacの写真アプリでは、機械学習の機能を使い、被写体となった人物やその時の出来事を理解できるようになります。

また、この機能を応用して、イベント毎に写真をハイライト表示するといった事もできるようになる為、写真の整理がよりしやすくなると思われます。

ただ、一般に機械学習の精度は読み取ったデータの数(この場合写真の枚数)が物を言うので、アップデート後すぐに最高の性能を発揮できるとは限りません。

その点に注意しつつ、時間を掛けて育てていくつもりでいるのが良いでしょう。

重複している写真を非表示にしてくれる

写真を撮っていると、つい同じ被写体に何度もシャッターを切ってしまいがちです。

もちろん、動きの激しい被写体など「数打ちゃ当たる」戦法を採らざるを得ないケースは往々にしてありますが、結果ライブラリが似たような写真だらけになってしまうことも。

これまで、こうした問題には手動で消すくらいしか方法がなかったのですが、macOS Catalinaからは少し状況が変わります。

それがハイライト機能の搭載。こちらは写真アプリの新機能で、なんと同じ写真を自動検出して、その中のベストショット以外は見えないようにしてくれるというものです。

これなら、余計な写真が表示されなくなるので、ライブラリもすっきりしてストレスも軽減されますね。

私も実は重複した写真を消すことが良くあるので、この機能はリリースが楽しみです。

スクリーンタイム機能で健康問題への対処もアピール

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パソコン使用時間を瞬時に把握できる。
iOSでは既に実装されていた「スクリーンタイム」機能が、今回からMacにも導入されます。

スクリーンタイムとは、一言で言えば「使った時間を知るための機能」のこと。

Macを使っているだけで、どのアプリを何時間使ったかといった情報を勝手に集計してくれる便利な機能です。

この情報を基にMacや特定のアプリを使わない時間を設定すれば、ついつい夜遅くまで作業をしてしまうとか、仕事中にSNSを使ってしまうといった事も強制的に防ぐことを誰でも簡単に防げます。

iCloud経由でiPhoneやiPadとの同期も可能に。

また、iCloud経由でiPhoneやiPadとも情報や設定を同期できる為、「Macを使わない時間に入ったか。じゃあiPadで続きを…」なんてこともシャットアウト。

特に子供さんの利用を制限する場合には、とても便利な機能ではないでしょうか。

macOS Catalinaの対応機種

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あなたのMacはmacOS Catalina対応機種?

macOS Catalinaは、こちらのMacが対応機種としてラインナップされています。

ノート型

  • MacBook:2015年モデル以降
  • MacBook Air:2012年モデル以降
  • MacBook Pro:2012年モデル以降

デスクトップ型

  • Mac mini:2012年モデル以降
  • iMac:2012年モデル以降
  • iMac Pro:全モデル
  • MacPro:2013年モデル以降

現行のmacOS Mojaveでは一部の古いMac Proが粘っていましたが、今回は流石にサポート対象外となってしまいました。

まぁ、こちらは不評だった2013年モデルをスルーして2019年モデルを待っているユーザーへの対応という意味合いもあったでしょうから、サポート外となるのも納得といったところでしょう。

まとめ:事業転換がOSの方向性を決める

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今後のMacとiPadの関係性はどうなるのか。
今回は「砂漠から海へ〜macOS 「Catalina」の新機能から探る今後のApple」と題して、新しいmacOSの変更点を中心にご紹介しました。

iTunesの分割など、Mac使いには大きな変更点が盛りだくさんでしたね。

Macに関してはiTunesの分割やスクリーンタイム機能の追加など、iOS/iPadOSとの共通化がより進んでいるのが、今回の特徴の1つとも言えます。

これは、アップルが製品重視からサービス重視へシフトしつつある証でもあるのかもしれません。

また、MacがiPadを自らの近くへ引っ張るような動きもあり、今後両者がどういう棲み分けをしていくのかも注目したいところです。

陸から海へ出た海賊達は、私達にどんな未来を見せてくれるのでしょうか。楽しみです。

以上「最新macOS 「Catalina(カタリナ)」の新機能まとめ!iTunesの終了や写真アプリの機能充実からわかる、今後のAppleの戦略とは。」でした。*1

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*1:写真:Apple